M&A専門誌マール

2016年4月号 258号 : 寄稿・寄稿フォーラム

「日本における非流動性ディスカウントの実態 ~取引事例からの考察~」 有料記事です

 山本 剛(みずほ銀行コーポレートアドバイザリー部 兼 みずほコーポレートアドバイザリー) 
 杉本 智浩(みずほ銀行コーポレートアドバイザリー部 兼 みずほコーポレートアドバイザリー)
 鈴木 一功(早稲田大学商学学術院 教授)

1.はじめに

  本稿では、非上場企業の実際のM&A事例を基に、日本における非流動性ディスカウントについて考察する。日本のM&Aの実務でも、取引価格交渉の過程において、非上場企業に対して非流動性ディスカウントを考慮することは広く行われているが、どの程度のディスカウント水準で取引が実際に成立しているのかについては、筆者たちが知る限り先行する国内のデータは存在しない。本稿は限られた数ではあるが、2009年から2015年の間に成約した非上場企業のM&A取引価格を基に、非流動性ディスカウントの実際の水準を推定したデータの提示を、初めて試みたものである。

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